ジャズ喫茶のお話し
当農園 2年前より我が家の自宅を改装し、喫茶店も営んでおります。
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2018年9月より妻が度々福岡方面に出向く事があり知人に連れられて寄った喫茶店「古処」(こしょ)。
そこは福岡県朝倉市で51年続く老舗のジャズ喫茶。レコード2,000枚近く、スピーカーはJBLパラゴン(横幅2.7m、300kg超。1957年から約25年間で約1,000台しか製造されず、オーディオマニアの間では日本に存在するパラゴンがどこにあるかも話題の一つ)メインアンプはマッキントッシュのMC2500。
「九州ジャズロード」他、色んな本にも掲載され、長年の常連さんも多い。深みのある家具、テーブル、高い天井、大きな窓・・・
2~3度お邪魔した時にママから「この店、もう閉めようかと思ってる。あなたやってみない?」と。 その頃マスターは検査入院、私はミニトマトのビニールハウスで農作業。即座に妻から連絡がありましたが、「そんな事、マスターが許さない。ましてや常連さんがどこの馬の骨か分からないような自分たちを受け入れてくれるはずがない。」と一蹴。
しかし、私も出向きマスターと話をすると、レコードとプレーヤー以外は譲る、との事。スピーカー、アンプの他家具、グラス、珈琲ミル等。まだまだお元気な85歳のママに「まだお会いして1ケ月も経っていないのに、なぜ妻に声をかけたのですか?」と尋ねると「何年もやっていれば分かるのよ」と満面の笑み。
オーディオに詳しい方等に相談し、考え抜いた結果、12月初旬お承けする旨を伝えると年末で閉店するとの事を公表。その後 新聞2社に掲載される等、周りがざわついているのが感じ取れました。
開店に向けクラウドファンディング(インターネットを使った資金調達)まで考え焦っていた私たちを「まず肩の力を抜きましょう」と常連の皆さまが助言をくれ、肩の荷を下ろしてくれました。
19年1月14、15の両日で多くの方々のご協力のもとマスター、ママ、ファンの皆様思い入れの品々を 運び終えました。オーディオ機器、コーヒーミルは我が家のリビングに。家具は倉庫へ一時保管。
私たちはミニトマト農家ですが、「いつか喫茶店をやりたい」が妻の口癖で私もいつかやるのかなぁと考えていました。
2018年、色んなことがありましたがそんな中でいただいたお話。ママから妻への一言。古処がオープンした年に生まれた自分。私たち夫婦がジャズ好きな事。開業に向け動き出してから出会った多くの皆様の温かいご厚意・・・様々なご縁を感じながら営んでおります。
珈琲を飲みながらゆっくりとジャズやクラシックが聴ける家。遊びに来る感覚でお越しください。
まずは背伸びせず、身の丈に合わせ自宅から小さく始めますが、あくまで目標は高く50年後も開店している喫茶店を目指します。そしてパラゴンという遺産を次世代につなぎたいと考えています。
~竹田というこの地に蒔いた一粒の音楽文化の種が万倍にも広がりますように~
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